こめ油は体に優しく、おいしさと栄養満点

日本で唯一、国産原料を使った植物油
●米ヌカから抽出・精製された油
スーパーやデパートの食品売場の棚には、さまざまな種類の植物油が並んでいます。 それらの大半は、外国からの輸入原料を元に作られていますが、唯一、国産原料で作られているのが「こめ油」です。
白米ではなく、玄米を精米したときに得られる米ヌカから、こめ油は作られます。
米ヌカにはおよそ20%の油が含まれていて、1号の玄米から約2グラムの原油がとれます。 これを精製したものがこめ油となるのです。 そのため、こめ油は「米ヌカ油」とも呼ばれます。
ポテトチップスのおいしさの秘密
●こめ油で作られている意外な食品
一般には、食用油としてまだなじみの薄いこめ油ですが、実は私たちの身近には、こめ油を使って作った食品がたくさんあります。
ポテトチップスはその代表で、大手メーカーで作られているポテトチップスは、主にこめ油が使われています。 ポテトチップスのような揚げ菓子は、酸化しやすいのですぐに劣化し、老化をすすめる酸化物質のリポフスチンの生産が促されたり、食べた後に胸やけを起こす原因になります。
その点、こめ油は天然の抗酸化成分が豊富に含まれているため、揚げ菓子の品質を長持ちさせる上で最適なのです。 またポテトチップス特有のジャガイモの微妙な香ばしいパリッとした食感は、こめ油だからこそ得られるものなのです。
●かりんとうや米菓子にも利用
ポテトチップスの他、かりんとうや米で作った揚げせんべい、あられ等にも昔からこめ油が使われてきました。
米の揚げ菓子は、米の風味がしっかり感じられないと価値が半減します。 米の香ばしい風味を十分に出すには、米本来のこめ油が不可欠なのです。
●健康ブーム到来で一般にも普及
現在、市場に流通しているこめ油のおよそ9割以上は業務用に使われています。
これに対して、一般家庭用の食用油としては、製造工程に手間がかかるぶん、他の食用油より価格がいくぶん割高なのがネックとなって、わずかな普及にとどまっていました。
しかし最近の健康ブームで、事情が変わってきました。 こめ油の高い健康効果、美容効果が明らかになり、価格的にも、オリーブ油と同等になったことから、新たなプレミアムオイルとして一躍脚光を浴びはじめています。
全国の学校給食の4割以上に採用
●安心して使えるヘルシー油
こめ油を日常的に利用するメリットは計り知れません。 ことに生活習慣病の増加が深刻な現代において、こめ油の健康パワーは大変心強いものです。
また、こめ油は安心して使える油としても大いに注目されています。 劣化しにくい安定性に加え、唯一の国産植物油脂資源から作られており、いま騒がれている遺伝子組み換え作物が混入する心配がないのも、こめ油の大きな利点です。
●栄養士さんの口コミで広く普及
こうした安心感から、現在、こめ油は学校給食への導入が進んでいます。
学校給食の献立作りに携わっている全国の栄養士さんたちがお互いに情報交換しあうなかで、おいしくて栄養価の高い油、そして何より子供に安心して利用できる油として、こめ油が評判となり、各地の小中学校の給食で利用されるようになっていったのです。
すでに奈良県をはじめ、名古屋市、横浜市、川崎市、広島市、仙台市、新潟市といった都市ではほとんど、全国的にも40%以上の小中学校が、給食にこめ油を採用しています。
●プロの料理人も好んで利用
さらに、こめ油は料理をおいしくする立役者でもあります。
そのため最近は、天ぷら屋さんや高級料亭、レストランなどでも、こめ油を使うところが増えています。 こめ油の風味の良さはもとより、大切なお客様に自身を持って勧められる安心な油、健康に良い油ということも、プロの料理人が好んでこめ油を使う理由のようです。
効果の主柱は3つの不ケン化物
●こめ油の健康パワーの担い手
●こめ油の栄養成分(100g中)
不ケン化物
<三大成分>
・植物ステロール・・・・・・・・・900mg
・γーオリザノール・・・・・・・・・50mg
・トコトリエノール・・・・・・・・・25mg
<その他>
・トコフェロール・・・・・・・・・・30mg
脂肪酸
・オレイン酸・・・・・・・・・・・・42g
・リノール酸・・・・・・・・・・・・37g
植物油の不ケン化物の含有率は通常1%以下ですが、こめ油には2%以上も含まれています。 じつはこの豊富な不ケン化物こそ、こめ油の健康効果・美容効果の最大の担い手なのです。
●油の食物繊維「植物ステロール」
不ケン化物の中でも特に含有量が多いのが、コレステロールの調節に役立つ植物ステロールです。
植物ステロールは、植物に広く存在している成分で、植物油が代表的な供給源として知られています。 こめ油には100g中900mgもの植物ステロールが含まれていて、これは植物油の中でも最高の含量です。
植物ステロールの摂取は、血液中の余分なコレステロールを減らすうえで大変有効です。 植物ステロールは、コレステロールの消化吸収を阻害する働きがあるからです。
しかも、植物ステロールによって減るのは主に血液中の悪玉コレステロールで、善玉コレステロールには殆ど影響しない事がわかっています。
また、植物ステロール自体は、胆汁酸に溶けても体内に取り込まれるのはわずかで、殆ど吸収されずに排泄されます。 そうしたことから、植物ステロールは「油の食物繊維」ともいわれています。
●美と健康の源「γーオリザノール」
こめ油特有の成分がγーオリザノールです。 γーオリザノールは、多くの生理作用を秘めていますが、まず筆頭にあげられるのが抗酸化作用です。 こめ油は酸化しにくいことが知られていますが、これはγーオリザノールをはじめとする天然の抗酸化成分が豊富に含まれているためです。
この他、γーオリザノールには、成長促進作用、自律神経調整作用、性腺刺激作用、血管拡張作用、筋肉増強作用、紫外線吸収作用など数多くの有効性が報告されています。
●超ビタミンE「トコトリエノール」
トコトリエノールはビタミンEの仲間ですが、従来のビタミンEを越えるパワーを秘めています。 例えばビタミンEは天然の抗酸化剤としてよく知られていますが、トコトリエノールの抗酸化力は、従来のビタミンE(αートコフェロール)の数十倍にのぼります。
天然の抗酸化剤「ビタミンE」も豊富
●αートコフェノールが豊富
αートコフェノールは、天然の抗酸化剤として知られ、油の酸化防止に大変有効です。 そのため、植物油のほとんどは保存性を高めるためにαートコフェロールを添加しています。 一方、こめ油の場合は、わざわざ添加しなくても、油の酸化防止に十分な量のαートコフェロールをもとから含んでいます。
●γートコフェノールも含有
γートコフェロールの働きは、基本的にはαートコフェロールと共通していますが、γートコフェロールを摂取すると、ナトリウムと水分の排泄がゆるやかに促されることから、高血圧性腎不全やうっ血性心不全、むくみなどの改善に役立つ可能性が示唆されています。 また、月経前症候群や肥満への効果も期待されています。

以上、医学博士 管理栄養士 井上正子著「こめ油は体に優しくおいしさと栄養満点」から抜粋

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